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色つきの夢を見る。夢の中の色は、本当にものすごくきれいだ。
ガラスに透明水彩の絵を描き、部屋を暗くして、ガラスの裏側に灯りをつけて、光る透明水彩をながめているようにきれいだ。

夢は、たいてい唐突な場面から始まる。
今日の夢は、どこかの山奥に建つ大きな建物の中から始まった。
おそらく、どこかの景色のよい観光名所のようで、その大きな建物は、都会の大きなデパートかなにかのように、明るく、広く、けれど人の気配はまったく無かった。

壁が、大きなガラス貼りになっていて、濃い緑におおわれた高い山や、少し低い山がどこまでも連なっている。

足元を覗き込むように見ると、そこはちょうど山と山の境になっていて、深い谷が口をあけている。
その谷に、橋がかかっている。立派な橋だ。登りと下り両方ともに、乗用車が2台並んで走れるほどの広さがあり、そこを走りながらの景色は、観光名所のひとつになっていた。
なっていたのだ。
その橋は、壊れていた。
真ん中から折れ、崩れ、それでも壊れ切れない橋げたや、道路が、アスファルトや鉄の芯をめちゃくちゃにぶちまけながら、崩れ残った橋の道路から垂れ下がっている。

「ほら、あれがその事故だよ」

私は、私の後ろにいつのまにか居た誰かに、そう教えている。
誰だかわからないその相手は、別に興味は無いのだけれど、無視するつもりもないらしく、私の後ろで立ち止り、崩れ落ちた橋のほうに、首をかしげた。

「あれは、いつ起きたんだっけねぇ?」私が尋ねると
「23年前だ」私の後ろの誰かから、妙にはっきりと返事が来た。即答だ。


崩れ落ち、垂れ下がった切れ端のようになった道路の、落ちる寸前の取り残されたような場所に、赤い乗用車と、ワゴン車と、軽トラックか何かのようなものが、子供が遊びで積み上げたミニカーのように重なっている。

あの車は、23年前の事故の時から、ずっとあのままあそこにあって。
その中には、23年前の事故の時から、死んだ人達が乗ったままで。


23年前の惨状を、23年後の私と後ろの誰かが、二人だけで眺めている。



*見た夢を、見た通りに書いてみました。山の景色は、日光いろは坂の下り部分みたいなイメージ*

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